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ここに来てくれた人たちから寄せられた、情報を求めるたくさんの声と、ニュースグループで広がる真実に尾ひれのついた多くの誤認への回答として、ぼくはここに XULPlanet ダウンロードセクションの歴史を紹介し、現状説明を試みようと思う。

始まりは、たしか、2001 年 12 月頃。当時、2つのウェブサイトが Mozilla のスキンのダウンロード先を提供していた － ひとつめは、スキンとクロームの巨大なコレクション・偉大でオールマイティーな themes.org。－ もうひとつは、小さくて、あまり機能してない、半ば無視されているような XULPlanet.com のスキンコレクション。XULPlanet のコレクションのヒット数は、極めて少ないものだったんだけど、んー、なぜかって言うと、基本的にタコだったから。－ 一方、themes.org のコレクションが、ものすごい数のヒット数を数えていたのは、Mozilla のメニューアイテムの "Get New Themes...（新しいテーマを入手...）" からユーザーを直接リダイレクトしていたから。このセットアップは、皆にとって良いものだったし、多分変わることは無かっただろう － この事実が無ければ － 2001 年の終わり頃に、themes.org が最悪の形にハックされて、シャットダウンするようなことにならなければ。

そして 2002 年の初頭には、XULPlanet.com は、ただひとつ残された Mozilla のユーザーにとってお気に入りのブラウザ用のテーマをダウンロードできる場所になった。それによって、XULPlanet ダウンロードセクションのトラフィックは増え始め、XULPlanet のスタッフ達は実際のところ真剣にこの問題を考え始めた。Aaron Andersen は、可及的速やかに（かつ極上の）パールのスクリプトのテンプレートをバックエンドを動かすために書き上げて、ぼくたちがこれにふさわしいと言える素晴らしいシステムはすぐに稼動することになった。これが、問題の始まりだった。

だいたいその頃、ひとりの XULPlanet への訪問者が、不思議そうにこんなことを思った。 － 「 Mozilla の "Get New Themes...（新しいテーマを入手...）" のリンクって何これ？なんで今は機能してない themes.org にリンクしてるんだ？実際のダウンロード先は XULPlanet のダウンロードコレクションじゃないか。」 そして、彼はバグジラにバグ報告（バグ ID は思い出せない）して、"Get New Themes...（新しいテーマを入手...）" のリンクは、themes.org に代わって、XULPlanet になった。これによって、Mozilla のユーザーはこれまでより遥かに簡単に新しいテーマを見つけることが出来るようになって、ほとんどの人たちは、この変更をとても喜んだ。

XULPlanet のチームもとてもこれを喜んだ － これまでよりだいぶトラフィックが増えることになったし － すべからくアマチュアなウェブマスターは、トラフィックが増えると喜ぶってもんだ。ぼく達が気付かなかったことは、トラフィックはすぐに自分たちで処理できないほどに増えるということだった。1 月（リンク変更前）、XULPlanet の転送量は、全部で 4GB。2 月（リンク変更後）、24GB。ひと月あたり 24GB までは、多分何とかやっていけたんだけど、トラフィックの増加はここで止まらなかった。3 月には、40GB 、そして 4 月には 63GB！

ぼく達は、帯域が問題になってきていることに 5 月になるまで気付くことはなかった。XML ワークショップにとっても（アイリッシュ・コンサルティング・ファームが無料で全てをホストしてくれている）。チェックしてみて分かったのは、ぼく達は、彼らにとっての毎月の帯域の限界を超過させている、ということだった。そして、ぼくには、ふたつの選択肢が残された - 帯域を減らすか、もしくは、サイトを他のサーバーに移すか。

ぼくはその日面白いことをひとつ学んだ － 君が知らないかも知れないこと：ウェブホスティングの世界では、「上限無しのデータ転送量」は「15GB ～ 20GB のデータ転送量」だということ。これはこの上なくぼくを混乱させた。なぜならば「上限無し」の意味するところは、えーと、上限無しだと思っていたからだ。でも、それだけが問題って訳でもない。もし、60GB のデータ転送量が必要だと言えば、彼らはそれ用に専用のサーバーを買う必要があるって言うだろうし、ダウンロードセクションがあるんだって言えば、ほとんどのところはダウンロードサイトなんてホストしないって言うだろう。他のサーバーに移るっていうのは、どうも現実的な選択肢ではない － 仮に、PayPal（募金）のアカウントを用意しても、PayPal が払う金額はひと月あたり 150ドル以上が必要になる見込みだった。ぼくは、この金額ではとても支払う人はいないだろうと思ったし、このサイトへの訪問者にこの金額の寄付を嘆願するなんてしたくはなかった。

ぼく達に残された選択、XULPlanet のデータ転送量を減らすこと。これを遂行することは極めて簡単なことだ。スキンのダウンロードセクションを終わらせてしまえば、帯域の問題に悩まされることは無い。しかし、これは Mozilla のユーザーがスキンを入手するための場所を失うことになるし、これはぼくはしないと決めていたことだった。ぼくは、ダウンロードセクションで、来てくれる人たちに解決策は無いものかと聞いてみた。沢山の訪問者が、XULPlanet のミラーをホストしてくれると申し出てくれて、ぼくは皆に対して深く感謝した。だけど、ぼくは、XULPlanet 存続のための寄付を募ることをしたくないのと同じくらい、他の人たちの帯域を消費させるようなことは可能な限り避けたかった。ぼくは、ダウンロードセクションを移せるような、同等以上のクオリティーを持った他のダウンロードサイトを見つけることを出来るのであれば、そこに移るのが最良の方策だと決心した。それが現実的だと推しつつも、ダウンロードセクションを終わらせたくはなかった。

新しい themes.org のアドミに、ぼくが本気だということをわからせようとして何回も失敗した後、ある訪問者が deskmod.com ならばぼく達のダウンロードセクションを喜んで引き取ってくれるのではないかと教えてくれた。deskmod にはもう他のサイトをホストするだけのリソースは無いけれど、とても良い感じのダウンロードサイトを彼ら自身持っていたし、既に（空っぽの）Mozilla カテゴリーがそこにあった。かくして、すべての Mozilla のスキンを deskmod へ移し、XULPlanet の利用者をそこへ向けさせることになった。

deskmod のユーザーインターフェースは、ぼくのほどクールではないけど、彼らのバックエンドはぼくのよりだいぶ良いものだ － ぼくが書き上げる時間が無かったような機能を彼らは持っている － 例えば、ユーザーが評価する仕組み、そして、スキンの作者が自分のリストをアップデートできるような機能だ。落ちる部分は、ワンクリック・インストールする機能が無い点で、まずファイルをダウンロードして、その後にローカルでインストールする必要がある。これはわずかに問題だけど、ぼく達はやっていけると思う。すべてを加味したうえで、ぼくはこれは妥当なトレードオフだと言いたい。少なくともこれはぼくがこれまで知ったものの中で最良の解決策だ。

ぼくは、ダウンロードセクションをシャットダウンさせたくはない（何人かのひとが言ってくれたように）。これは、ぼくが他にバイトでもしてこれの支払いに充てるようなことはしたくはない、というだけのことなんだ。楽しかったし、すべてのここに来てくれた人たちに「ありがとう」と言いたい － 特に、ぼくらのウェブブラウザをクールに見えるように沢山のワークをしてくれたスキンの作者にも。XULPlanet において、ぼく達はまだここにいる － いつもと変わらず XUL チュートリアルを書いてる。XUL アプリケーションのダウンロードは残っているし（少なくとも今は）、ぼくの Preferences Toolbar もかなり改善してあって、書けるときにはいつだってやっている。Mozilla 1.0 のリリースの後に、ぼく達の XUL チュートリアルはすべてアップデートされるし、いくつかの新しいものも出てくるから君にも見て欲しい。ここまで読んでくれて、そして、XULPlanet に来てくれてありがとう。これが君が感じるすべての疑問への答えになるように。

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Aaron Andersen
www.XulPlanet.com


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