Rise of Mozilla Foundation

Mozilla Foundation 設立。Press Release を読むと “Mozilla.org was founded by Netscape Communications Corporation.” とか ”
Mozilla and the Mozilla logo are trademarks of the Mozilla Foundation.” なんて書かれてる。

OSAF が絡んでるな。GNU 以降の、新しい地平に繋がる動きになり得るかも知れない。

今後の動き・影響として思いつくのは次の点。

  • 新たな層のバザールの形成。伽藍は崩壊しないだろうが、どういったバランスが保たれるかが興味深い。XUL などのテクノロジーとして流用性がある部分は多層的に分散するだろう。それは相互に影響を与え合いつつ拡散と分裂を繰り返すと思う。
  • ライセンス体系の見直し。恐らく、MPL はそう遠くないうちに書き直されるのではないだろうか。それから、NPL の放棄。これはちょっと微妙だが、AOL Netscape が NPL として保有する部分を MPL へ還元するようなことがあるかも知れない。実質このライセンスが持つ効力が見えない。
  • ローカライザへのプレッシャー。i18n の機構があることと、ローカライザへの配慮があるというのは別の問題だ。コマーシャルなプロダクトとしてではなくローカル言語でも配布される大規模なオープンソースアプリケーションとして OpenOffice.org が思いつくが、Mozilla の場合はバージョンアップが頻繁に行われる。以前、KaiRo がプレゼンテーションの資料で指摘していたが、この部分の課題は改善されなくてはならないと思う。
  • 配布形態。これまでは Netscape というコマーシャルなエンドユーザー・プロダクトがあったが、今後はそれが失われる。ニッチなサードパーティープロダクトも作られうるだろうが、ニーズとしては Mozilla に対するものが高くなるだろう。

ところで以前から思っていたんだけど、INTERNET Watch の記事を書かれている青木大我さんという方は客観的でありつつ本質的な部分を捉えた良い記事をいつも書かれているな。


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