Ordinary World

しばらく会っていない伯母に、いつか機会を見つけて会いに行こうと思ってから、もう暫く経つ。会って何を言おうかとかは全く考えてなくて、言いたいことが特にあるという訳でもない。最後に会ったのは祖母の葬式だから、もう 10 年以上前になる。

ぼくはいつの間にか従兄弟よりだいぶ年上になって、それでもまだ知らないことばかりだ。でもちゃんと忘れずに生きている。時間が経つにつれて、感覚や、感情や、そういったものは変わっていくものだとしても、悲しみは残るだろうか。悲しみではなくて、場面や、会話や、温かさを優しい気持ちで思い出せるだろうか。

誰であれ希望を持っていて欲しいと思う。希望を無くすことはできても、希望が無い世界なんて無い。長く顔を見ていない人たちは、きっと元気に面白可笑しく幸せに生きている。

世界には千にひとつでも可能性がある。そのひとつの可能性が光彩を放つ。