Mozilla Events 2004 Spring

先週、先々々週と、Mozilla 関連のイベントへ。

mozilla.party.jp 5.0

まず 4/18 、mozilla.party.jp 5.0 へ。テーマは「オープンソース・デスクトップ」。

OpenOffice.org 日本語版は、日本語のローカライズ版でのクオリティ・マネージメントのための試みとして、オリジナル配布後に暫くの間クオリティ・チェックの期間が設けられているとのこと。どこまでを国際化の機構が責任を持つか、というのは難しい問題だろうけど、これとローカライズの機構のバランスがひとつの鍵になるのだと思う。OOo のブースは良い雰囲気で、僕のかなり細かい質問にも丁寧に説明して頂いた。感謝。

knoppix は、ポータブルな環境として未開拓な領域がまだ沢山あると感じた。ソフトウェア・ライセンス関連についてももう少し知っておきたい。

末松さんによるセッションは「オープンソースの社会貢献と起業家的事業創成」。オープンソースでモテよう!という有難いお話。だけじゃない。ebXML は知らなかった。想像していたより、市場のモデリングや、それへの考察・試みは多く存在するのかも知れない。

Piro さんプレゼンテーションでは、XUL の仕組み、メリット・デメリット、自身の XUL アプリケーション開発の経験から得られた考えが、分かりやすく語られていて印象的だった。メリットとしてクローズドな環境でのアプリケーションに向いている、という点が挙げられていたことと、デメリットとして、UI 的に洗練されていないものになりやすい、という考察が特に興味深かった。ある程度以上のアクセシビリティ、ユーザビリティの水準を保持するためには、コーディング・テクニックだけではなくて、トップダウンなアプローチを特に要するということかも知れない。使い易い・閲覧し易いWeb サイトを作る際のアプローチと似ているのではないだろうか。

Firefox を使っての Web 開発のアプローチに関するセッションも面白かった。Web Developer Extention 、DOM Inspector、Venkman 。特に JavaScript デバッガである Venkman は使ってみたい、と感じる人は多そう。

深夜バスにお茶は付き物ではないかな。

もじら勉強会 2004 Vol.1 「 Mozilla Firefox の表の面と裏の面」

5/1 は、もじら勉強会 2004 Vol.1 「Mozilla Firefox の表の面と裏の面」へ。参加者は 20 名弱。noririty さんによる講義は資料のハードコピーと黒板を活用して進む。諸事情によりプロジェクターは用意できなかったとのこと。冒頭で、Suite と Firefox どっちが好き?というアンケートがあって、挙手した人のうち 4 人 (僕を含む) が Suite 支持、5 人が Firefox 支持。因みに僕が使っている Windows の環境では、Firefox がデフォルトブラウザになっていてローカルの HTML はこちらを使う。集中して情報収集やメールを書く場合は Suite 。人にどちらを勧めるかと聞かれたら大半の場合は Firefox

内容は Firefox を軸としたもの。プロファイル移行の手間やビルド時間を加味すると、Firefox の方が開発・検証を行う上での効率が高い、という点はなるほどと思った。Microsoft が無償配布をはじめた VC のコンパイラでのビルド成功報告はまだ聞かれていないとのこと。それから mozilla.org の CVS コミッタになるための手続きについての説明も。

この日の資料は Phoenix 情報局に。

後半に今後に向けたセッションがあって、使う側の視点に立ってインパクトのあるもの、使ってみたいと感じるようなプロダクトのデモンストレーションがあったら良いのではないか、という発言があった。

あっそうだ、雑談の中で Embed の話が少し出たんだけど、Embed Device 向けの Minimo (邦訳) というプロジェクトがあります。

btm さんがはじめて XUL で書かれた電卓のデモを見た時に、それが XML で書かれていることに非常に感動した、といったことを言っていた。そういえば僕は minesweepa にとても驚いた (今も動くのかな?)。


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